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2006年1月31日

ブリヂストン、2006年サポート計画を発表。

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Photo:SCUDERIA

 スクーデリア・フェラーリのオフィシャル・タイヤ・サプライヤーであるブリヂストンは30日、2006年のモータースポーツ活動に関するサポート計画を発表した。
 今季はスクーデリア・フェラーリ・マルボロ、MF1レーシング(旧ジョーダン・トヨタ)の2ティームをはじめ、新たにパナソニック・トヨタ・レーシング、ウイリアムスF1ティーム、そしてスーパー・アグリ・フォーミュラ1を加えた合計5ティーム10台にブリヂストン・ポテンザ・レーシング・タイヤを供給する。

 同社は今回新たに3ティームとパートナーシップを組むことによって、より多くのフィードバックを得ることが可能となった。昨シーズンの屈辱を胸に開発現場の志気は非常に高く、初戦バーレーン・グランプリに向けてベストのタイヤを開発し続けていくという。


●株式会社ブリヂストン
http://www.bridgestone.co.jp/

投稿者 akizuki : 17:24

2006年1月25日

248F1デビュー

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 1月24日、イタリアのムジェロでスクーデリア・フェラーリの2006年シーズン用のニューマシーン、“248F1”が発表された。毎年恒例となったこの公式発表会に、フェラーリからモンテゼモロ、ジャン・トッド、ロス・ブラウン、ロリー・バーン、パオロ・マルティネッリ、アルド・コスタ、さらにシューマッハーとマッサの両ドライバーが参加している。
 最大の注目であるV8エンジンは、昨シーズンの夏ごろから開発が始まり、フェラーリのロードカー部門の技術者の意見も聞き入れながら、バンク角を90度に決定し早くも秋には完成。一方、シャシーは全体を軽くするため、センター・セクションを中心に重量配分を最適化している。さらにリアエンド、サスペンション、トランスミッションが一新されているが、V8エンジン特有の大きな振動のため、開発当初は多くのトラブルに悩まされたそうだ。王座奪還に向けて堂々と発表された同マシーンだが、エアロダイナミクスは開幕戦までの暫定的なもので、変更されうるとのこと。また、新たに3年間のスポンサー契約を結んだマルティニ・ロッシのロゴもしっかりとノーズに入っている。
 当日はシューマッハーが248F1のステアリングを握り44ラップの周回を重ね、ベストタイムは1’21.904.であった。なお、予定されていた今後のムジェロでのテストは、ムジェロ周辺の天気予報が思わしくないので中止となり、シューマッハーは26日からバルセロナのテストに合流してゆく予定だ。

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投稿者 modelcars : 23:59

2006年1月10日

Ferrari 599GTB Debut

次期12気筒フロントエンジン・ベルリネッタ発表!

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 ここのところ噂の絶えなかった次期12気筒ベルリネッタは、世界中でフィオラノやマラネロ近辺でテスト中のスクープ写真が出回っていた。そんな中、1月9日にフェラーリ社から新型12気筒ベルリネッタの存在が発表された。
 600モンツァなど様々な憶測を呼んでいた車名は”599GTB”に決定した模様。現時点では、その存在を明らかにした程度だけに、スペックやディメンジョンもごく一部が発表されたに過ぎない。
 599GTBのスタイリングは例によってピニンファリーナが担当し、かつての250GT、275GTB、365GTB/4の延長線上に位置するスタイリンでまとめられている。550/575系にあった重さは姿を消し、俊敏なイメージを放つ。スタイリングの評価はご覧いただく方の判断にお任せするが、フロント・フェンダーのショルダーに設けられたアウトレット、リア・ウインドーやテールランプの処理に、これまで見られないモチーフが随所に織り込まれている点に注目されたい。
599GTB-F-2.JPG シャシーおよび車体の構成は、今やフェラーリのスタンダードとなった感のある、アルコア社製のアルミ・スペース・フレーム構造が採用されている。そこにアルミ製のボディ・パネルを組み合わせる。
 注目したいのはエンジンで、あのエンツォ・フェラーリ譲りの65度バンクの12気筒ユニットを採用することだ。5999ccの総排気量から、620hp/7600r.p.m.の最高出力を発揮し、599GTBのパワー・ウェイト・レシオは2.6kg/hpを誇る。ちなみにエンツォ・フェラーリは1.90kg/hp、F430は2.76kg/hpだけに、そのパフォーマンスの高さがうかがい知れる。
 599GTBの正式な発表は、2月末に開催されるジュネーブ・モーターショーとアナウンスされた。
 599GTBの登場により、フェラリスティにとっては、新たな選択肢がふえたことになろう。

text:Kazuhide Ueno
photo:Ferrari S/p.A.

投稿者 ueno : 13:55

2006年1月 6日

シューマッハー、37度目の誕生日

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 史上最多となる7度のF1ワールド・チャンピオンを獲得したミハエル・シューマッハーが、1月3日(火)に現役F1ドライバーで最年長となる37歳の誕生日を迎えた。
 1969年1月3日にドイツのケンペルで生まれたシューマッハーは、幼少時からカートを始め1987年にはドイツ・ヨーロッパ・カート・チャンピオンになる。その後、メルセデスに才能を見出された彼は、フレンツェン、ヴェンドリンガーとともに若手三羽烏と称され、メルセデス・ジュニア・ティームで英才教育を受け1989年からF3に参戦。1990年にはドイツF3を制し、F3世界一決定戦であるマカオGPでは、後のライバルとなるイギリスF3王者ミカ・ハッキネンを破り優勝を果たす。1991年7月には、全日本F3000第6戦SUGOにスポット参戦し決勝で2位を獲得。また、グループCカーのSWC(スポーツカー世界選手権)では、メルセデス・ベンツのワークス・ドライバーとして活躍し、ほかに、DTM(ドイツ・ツーリング選手権)にも参戦した。
 F1デビューはジョーダン・フォードからスポット参戦した1991年第11戦ベルギーGPで、早くも才能の片鱗を見せ予選7位に入る。決勝はリタイヤに終わったものの、この活躍が認められ、すぐにベネトン・フォードに移籍を果たす。翌1992年のベルギーGPで初勝利を挙げ、1994年、1995年と2年連続でドライバーズ・タイトルを手にした。
 その後、当時低迷していた名門フェラーリの復活を果たすべく1996年にスクーデリア・フェラーリに招かれる。勝てる組織を一から創り上げ、その結果1999年には1983年以来となるコンストラクターズ・タイトルをフェラーリにもたらす。そして、2000年から2004年までの5年連続でドライバーズ・タイトルを獲得すると共に、フェラーリの6年連続コンストラクターズ・タイトル獲得に貢献した。しかし、2005年シーズンは新規定に苦しみ、ルノーのアロンソに71ポイントの差をつけられチャンピオンの座を奪われてしまう。昨年末には休暇を返上してニュー・マシーンの開発テストに参加し、2006年の王座奪還を万全の態勢で狙う。また、2006年でシューマッハーとフェラーリの契約が切れるため、その後の去就も注目を集めている。
 ちなみに、シューマッハーのF1GPでの足跡を記すと、通算出走回数は歴代2位の231回。ポールポジション獲得64回、ファステストラップ69回、優勝回数84回、通算獲得ポイント1248という結果を2005年シーズン終了までに残し、PP獲得数(アイルトン・セナの65回がレコード)以外すべてが歴代1位の記録となる。このほか、最多表彰台(142回)、最多入賞(175回)など次々と記録を更新中。

投稿者 modelcars : 22:45