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2006年1月 6日

シューマッハー、37度目の誕生日

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 史上最多となる7度のF1ワールド・チャンピオンを獲得したミハエル・シューマッハーが、1月3日(火)に現役F1ドライバーで最年長となる37歳の誕生日を迎えた。
 1969年1月3日にドイツのケンペルで生まれたシューマッハーは、幼少時からカートを始め1987年にはドイツ・ヨーロッパ・カート・チャンピオンになる。その後、メルセデスに才能を見出された彼は、フレンツェン、ヴェンドリンガーとともに若手三羽烏と称され、メルセデス・ジュニア・ティームで英才教育を受け1989年からF3に参戦。1990年にはドイツF3を制し、F3世界一決定戦であるマカオGPでは、後のライバルとなるイギリスF3王者ミカ・ハッキネンを破り優勝を果たす。1991年7月には、全日本F3000第6戦SUGOにスポット参戦し決勝で2位を獲得。また、グループCカーのSWC(スポーツカー世界選手権)では、メルセデス・ベンツのワークス・ドライバーとして活躍し、ほかに、DTM(ドイツ・ツーリング選手権)にも参戦した。
 F1デビューはジョーダン・フォードからスポット参戦した1991年第11戦ベルギーGPで、早くも才能の片鱗を見せ予選7位に入る。決勝はリタイヤに終わったものの、この活躍が認められ、すぐにベネトン・フォードに移籍を果たす。翌1992年のベルギーGPで初勝利を挙げ、1994年、1995年と2年連続でドライバーズ・タイトルを手にした。
 その後、当時低迷していた名門フェラーリの復活を果たすべく1996年にスクーデリア・フェラーリに招かれる。勝てる組織を一から創り上げ、その結果1999年には1983年以来となるコンストラクターズ・タイトルをフェラーリにもたらす。そして、2000年から2004年までの5年連続でドライバーズ・タイトルを獲得すると共に、フェラーリの6年連続コンストラクターズ・タイトル獲得に貢献した。しかし、2005年シーズンは新規定に苦しみ、ルノーのアロンソに71ポイントの差をつけられチャンピオンの座を奪われてしまう。昨年末には休暇を返上してニュー・マシーンの開発テストに参加し、2006年の王座奪還を万全の態勢で狙う。また、2006年でシューマッハーとフェラーリの契約が切れるため、その後の去就も注目を集めている。
 ちなみに、シューマッハーのF1GPでの足跡を記すと、通算出走回数は歴代2位の231回。ポールポジション獲得64回、ファステストラップ69回、優勝回数84回、通算獲得ポイント1248という結果を2005年シーズン終了までに残し、PP獲得数(アイルトン・セナの65回がレコード)以外すべてが歴代1位の記録となる。このほか、最多表彰台(142回)、最多入賞(175回)など次々と記録を更新中。

投稿者 modelcars : 2006年1月 6日 22:45