かねてからブライトリング(BREITLING)コレクションに親しむレーシングドライバー佐藤琢磨氏が、この冬リリースの「トップタイム」日本限定モデルとファーストコンタクト。実際に触れたこの最高峰のトゥールビヨン・クロノグラフの魅力を語る。
航空時計の代名詞『ナビタイマー』や、あらゆるシーンに適う『クロノマット』など、140年の長い歴史の中でブライトリングは数多くの傑作を生み出してきた。その中でも特にクルマ好きに愛されてきたのが『トップタイム 』だ。スタイリッシュで型破りなクロノグラフとして1964年に発売されると、瞬く間にファッションのマストアイテムとなり、ドライバーやバイカーに支持された。現代では、サーファーやデジタルノマドなどスピードとスタイルを求める人々にも人気を博している。
レーシングドライバーの佐藤琢磨氏も、そんなブライトリングに魅せられた時計愛好家のひとり。「いい意味で、皆が持っているブランドではないところがいいですね。本当に好きな人たちに支持されているブランドです」と、ブライトリングの独自性と魅力を語ってくれた。
「機能を優先させたうえで、それをデザインに落とし込んでいる点にも惹かれます。つまりは機能美。本物だからこそ、ずっと長く色褪せることもない。例えばヴィンテージカーやマニュアルシフトは手がかかるけど、クルマはそれが楽しかったりする。ブライトリングの機械式時計にも、それに近いものを感じます」
この冬に発売されたばかりの日本限定モデル『トップタイム B21 ジャパンリミテッド』をさっそく披露すると、メカニカルな部分にまず惹かれたようで、「トゥールビヨンは機械式最高峰の複雑時計、憧れの存在です。生まれて初めて実物を腕にしましたが、こんなに薄いケースに収まっているんですね。キャリッジの精緻な動きと技術に圧倒されます」と率直に感動を口にする。
ご存知のようにトゥールビヨンは、精度を生み出すテンプなどの調速機構をキャリッジ(ケージ)の中に入れ、一定速度で回転させて重力の影響を均一化し、高精度を実現する特殊な機構。18世紀に発明されたメカニズムだが、非常に複雑で製造が難しく、職人技術の頂点に立つ機構とされる。しかもトップタイム日本限定モデルは、クロノグラフ機構との同時搭載だ。ボンネットからのぞくエンジンさながら、12時位置の小窓から見えるトゥールビヨンの緻密な動きは神秘的で、眺めて飽きることがない。
「それに、筋目仕上げが入ったグリーンの文字盤は、光の当たる角度で色彩が繊細に変わり、大人の雰囲気。1960年代から70年代の名車から着想を得た色だそうですが、抹茶や盆栽の苔を連想させて、ブラックセラミックケースとの対比も和テイスト。そんな主張しすぎないところが日本限定にふさわしい気がします。それでいて12時位置のバーがステアリングみたいで、6時インダイヤルはメーターっぽい。手に取った瞬間に、クルマのための時計だなとわかるルックスが、かっこいいですね」
「その日の気分やファッションで時計を着替える」と佐藤氏。「ビジネス、プライベート、ドライブなど、それぞれ違うブライトリングを着け、普段から時間が許す限り自分で運転を楽しむ」という。もしトップタイム日本限定モデルを着けてステアリングを握ったら?
「それはもう、気分は爆上がりです(笑)。いつもの時間が特別な、充実した時間になると思います。きっと普段より早く家を出て、余裕をもって時間を楽しみたくなる。信号で止まったら、腕時計に見惚れてしまいそう。この時計はモダンなスーパーカーに似合うのはもちろん、味わい深いクラシックカーにも合うと思う。自分の好きなものに囲まれてクルマを楽しむ、というスタイルにぴったり。でも限定数はわずかに10本とか。手に入れるには、お店に急ぐ必要がありそうです(笑)」
佐藤氏の言葉を借りれば「ドライブ先がフォーマルなパーティであっても、これ1本で対応できる」のがトップタイム日本限定モデル。スポーティでありながら重厚な雰囲気で、セラミックケースにチタンパーツを多用しているため、実際に腕にすると思いのほか軽快。12月7日~22日には、THE MAGARIGAWA CLUB(https://www.magarigawa.com/jp/)で特別に展示されるので、メンバーにはぜひ、この未来のコレクションピースをご試着いただきたい。
テキスト 大野高広(OFFICE PEROPAW) フォト 恩田拓治
佐藤氏衣装:ブルゾン18万5900円(チンクワンタ 050-5218-3859)
ドライブを愛するエンスージアストのために。トップタイム トゥールビヨンの日本限定モデルが登場 | ニュース | Breitling