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2006年12月19日

1/18 DICAST MODEL

1957 250TR
●MATTEL(USA)  MT23913
●5,250円(税込)

1958年のワールド・スポーツカー・チャンピオンシップに向けてフェラーリが投入した250TRが、マテルのホットウィール1/18スケールのモデルとして久々に登場した。プラスティック製パーツを用いたスポーク・ホイールをはじめ、細部のパーツに最近のモデルと比べて少々線が太い印象があるが、数年前から品切になっていた製品が復活したことを素直に喜ぶべきであろう。再販の第1弾は定番のレッドに塗装されている。


1962 250GTO
●MATTEL(USA)  MT23912
●5,250円(税込)

ヒストリック・コンペティションカーを代表するフェラーリ250GTOが、ホットウィール1/18スケールの製品として登場した。数年前に、いくつかのバリエーション展開をしながらも、その後品切となってしまったモデルの再販である。ステアリング可動、ドア、ボンネット、トランク・フードの開閉などのギミックはそのまま引き継いでおり、重量感たっぷりな製品として、以前購入できなかったファンには安心してお勧めできる1台である。


1963 250LM
●MATTEL(USA) MT23914
●5,250円(税込)

V12ユニットをミドシップに搭載した250LMがホットウィールの1/18スケールの製品として発売中だ。こちらも数年前に絶版となったモデルの再販で、最近の製品に較べホイールやワイパーの線は太いが、逆にヒストリック・モデルに似合っているともいえる。久々の再生産は以前のモデルを買い逃していた方には朗報であろう。赤いボディの製品が登場したが、カラー・バリエーションの追加にも期待したいものである。


1984 288GTO
●MATTEL(USA) MT8248J(赤)、MT8249J(黄)
●各9,450円(税込)

ホットウィール1/18スケールのエリート・シリーズに288GTOが加わった。一連のエリート・シリーズの製品同様に、以前から発売中のモデルをベースにグレードアップした製品で、成形色のままだった室内は、シートをボディ・カラーと同色で塗り分け、ダッシュボードやコンソール部分なども丁寧な色差しが行われたことにより、さらに実感的になった。エンジン・フードを開けると、新製した部品を用いたエンジンやサスペンション周りが目に入る。各部の標記類も実感的に再現されている。実車は272台しか製造されず貴重な存在となっている288GTOだが、今回登場したレッドとイエローの2台であれば、格好のクリスマス・プレゼントとなるだろう。


1995 F50
●MATTEL(USA) MT2929J(赤)、MT2930J(黄)
●各9,450円(税込)

1993年のフェラーリ社創立50周年を記念して誕生したF50。マテルのホットウィール1/18エリート・シリーズに、そのF50がレッドとイエローの2色で登場した。製品は従来から発売されていたモデルをベースとしたものであるが、新規に作られたエンジンやサスペンション周りの部品の採用や、細部にわたる塗り分け、配管、配線の追加、標記類の追加などを行い、量産製品とは思えないほどの実感的な雰囲気の再現に成功した。以前の製品では省略されていたシート・ベルトもサテン地の帯を用いて表現しており、味気なかったコクピットのよいアクセントとなっている。ガレージの一角にディスプレイするには格好のアイテムとしてどなたにもお勧めできる製品だ。


2002 Enzo Ferrari
●MATTEL(USA) MT0326J
●5,800円(税込)

ホットウィール1/18スケールのエンツォ・フェラーリに、新バージョンとしてWHIPSシリーズの製品が加わった。レッド・クロームという派手なボディ・カラーが目を引くモデルであるが、これは最近のアメリカで流行しているカスタム手法によるものだ。ポリッシュされた大径のホイールや、ビビッドなメタリック・レッドのアクセントを加えたドライビング・シートなど、独特の雰囲気を放つモデルである。


2005 Superamerica
●MATTEL(USA) MT2853J(赤)、MT2872J(青)、MT2873J(銀)
●各5,250円(税込)

2005年1月に行われたデトロイト・モーターショーで発表されたスーパーアメリカが、マテルのホットウィール1/18スケールで一気に5台登場した。こちらのレッド、メタリック・ブルー、シルバーの3台はお買い求めやすい価格からもわかるように、従来の同社の1/18スケールのフェラーリ・シリーズと同様なベイシック・ラインのモデルである。基本のボディ・シェルは共通のものを用いているが、インテリアが成形色に若干の色差しをした程度に抑えられ、エンジン・ルームやトランク内部などは価格相応に省略された部品構成が採用されている。スーパーアメリカの特徴である回転式のレボクロミコ・ルーフはこの製品でも再現されており、オープン状態とクローズ状態を選ぶことができるようになっている。最新の製品だけに、普及版とはいっても現代の水準を保った製品としてお勧めしたい。


2005 Superamerica
●MATTEL(USA) MT2921J(赤)、MT2922J(青)
●各9,450円(税込)

こちらは同じマテルのホットウィール1/18スケール、エリート・シリーズで登場したスーパーアメリカだ。スタンダードの製品をベースとしながらも、エンジン・ルーム内のパーツは新製され、インテリアではシート・ベルトや細部の色差し、スカッフ・プレート装着など充実した追加作業が施された。トランク・ルームは起毛処理され、専用のバッグまで備わる。ホイールの奥には金属パーツを用いたドリルド・ディスクと、赤いキャリパーが覗いている。細かいところでは、コーション・プレートの貼付、レボクロミコ・ルーフへの熱線表現やハイマウント・ストップ・ランプ追加など、精密度を高めた製品だ。レッドとメタリック・ブルーが発売中。


2005 FXX
●MATTEL(USA) MT2854J
●5,250円(税込)

本誌前号でご紹介したホットウィール1/18シリーズのFXXに新バージョンとして、ボディ・カラーをレッドにした製品が登場した。価格からもおわかりのように、普及品クラスのシリーズの製品であり、細部の表現はあっさりとしたものとなっている。エリート・シリーズとの差別化も考慮してか、各部の色差しが省略されるのは仕方ないことではあるが、せめてリア・カウル後部のメッシュは黒で表現して欲しかったと思えてしまう1台だ。