Model Cars モデルカーズ フェラーリのモデルカーは、世界中のメーカーから発売されている。新発売された各カテゴリーのモデルを随時アップ。
スクーデリアNo.62掲載分
1/18DICAST MODEL
1973 365GT4/BB 1973 365GT4/BB
●京商(J)  No.08173R  12,600円(税込)
フェラーリ初の12気等ユニットをミドシップに搭載したロードゴーイング・ベルリネッタ、365GT4/BBが京商の1/18スケールから久々に登場した。ビッグスケールならではの精密に縮小されたボディのフォルムの魅力はもちろん、フロント、リアのカウル、左右ドアの開閉も無理なくこなしている。またインテリアに目を向けると、バックスキンを模して表面仕上げされたダッシュ上面をはじめ、各部に丁寧な細工が施されている。今回は定番カラーともいえる赤/黒の塗り分けでの登場だが、カラーバリエーションの追加も期待したい製品である。

1/43 DIECAST MODEL
1960 250GT SWB 1953 225S
●ART(I)  No.ART171  6,615円(税込)
イタリアのアートモデルから発売されたブラックの車体が特徴の225Sは、1953年のポルトガルG.P.にマリオ・バレンティーノのドライブで出場したビニャーレ・スパイダー(S/N:0198ET)のモデル化だ。ゼッケンが28となっているが、資料では別の番号を記したものもあるので、新しい資料となる写真が発見されたのだろうか。なお、バレンティーノはこのレースを総合3位で完走している。

1956  D50 1956 D50
●IXO(CHI) SF01/56  6,090円(税込)
イクソの新製品として、ラ・ストリアのシリーズが誕生した。スクーデリア・フェラーリの歴史をミニチュアカーで再現するもので、その第1弾として、J.M.ファンジオがドライバーズ・タイトルを獲得した1956年のD50が選ばれている。車体側面に燃料タンクを装着する独特のスタイルを簡潔に表現したモデルで、エッチング・パーツを巧みに活かしたワイヤースポーク・ホイールが効果的だ。モデル自体は、赤い紙製の外箱に収納されたブック型の缶ケースの中に収められ、蓋の内側にはD50の概略を記したミニサイズのリーフレットが同封される。

1984  Testarossa 1984 Testarossa
●IXO(CHI) FER022  4,725円(税込)
イクソのフェラーリ・ラインにスーパーカー時代を代表するモデル、テスタロッサが登場した。このフェラーリ・ラインの製品は、実車の外観デザインを的確に再現するボディ・ラインが特徴で、細部のディテールについては意外なことにあっさりとした表現にとどまっているのだが、これがフェラーリ本来のスタイルの美しさを表すことに役立っている。ワイパーなどの表現もウインドシールドと一体化したパーツながら上手な塗装に助けられ、見た目の精密感を増してくれる。最近のミニカーとしてはリーズナブルな価格の製品ということもあり、どなたにもお勧めして間違いのないモデルだ。

2000  550BARCHETTA 2000 550BARCHETTA
●IXO(CHI) FER020  4,725円(税込)
2000年のパリ・サロンでプロトタイプが発表され、翌2001年から448台が製造された550バルケッタがイクソのフェラーリ・ラインに登場した。レッドのボディに黒いインテリアというカラーリングがお似合いの製品である。数少ない実車を手に入れるのは大変だが、このミニカーであればどなたのガレージ(コレクション)にも収められる1台であろう。細部に凝った製品ではないが、正確に再現されたボディ・ラインなど価格を大きく超えた存在の製品と言っても過言ではない。

2000  F1-2000 2000 F1-2000
●IXO(CHI) SF02/00  6,090円(税込)
イクソから発売されたラ・ストリアの第2弾に選ばれたモデルは、2000年のUSAグランプリでシューマッハーのドライブにより優勝したF1-2000だ。オーバルコースで有名なインディアナポリス・サーキットの内側にロードコースを新設して行われたもので、2位には僚友のバリチェロが入り、フェラーリに久しぶりのコンストラクターズ・タイトル獲得の期待が繋がったレースでもある。製品は鉄製のブック型ケースに2000年の活躍を記録した小型のリーフレットがミニカーと同封され、スクーデリアの歴史のひとこまを記録する役割を持っている。

2005  F430 SPIDER 2005 F430 SPIDER
●IXO(CHI)  FER019  4,725円(税込)
F430スパイダーのミニカーがイクソのフェラーリ・ラインから発売された。製品の外観は、フェラーリとしては地味な印象のメタリック・グレイに仕上げられているが、インテリアの赤とのコントラストは印象的だ。このカラーリングがかもし出すシックな雰囲気もまたゴージャスなF430スパイダーらしい仕様といえよう。レッドやイエローのペイントが多いフェラーリのモデルの中で逆に存在感を示す製品として万人にお勧めできるものだ。

2005  F2005 2005 F2005
●MATTEL (USA)  MT9731G  4,410円(税込)
昨シーズンのスクーデリア・フェラーリは、予想と大きく異なる結果となってしまった。その2005年のグランプリ・シーズンにM.シューマッハーが乗ったF2005がマテルの1/43スケールから登場した。フロント・スポイラーに追加されたカソネットと呼ばれる小型のスポイラーや、リア・スポイラーの翼端板などF2005で変更された部分はしっかり再現されたモデルに仕上げられている。シューマッハーの乗ったマシーンは人気が高いため、お買い求めはお早めに。

2005  F2005 2005 F2005
●MATTEL (USA)  MT9732G  4,410円(税込)
こちらは2005年いっぱいでフェラーリを離れたR.バリチェロがドライブしたF2005で、同じくマテルから発売された製品だ。スクーデリア・フェラーリ在籍中にバリチェロが果たした役割は小さくなく、彼がスクーデリアで最後に乗ったマシーンとして記憶に残るモデルになるだろう。細部の仕上げは他社のフォーミュラ・マシーンほど細かい出来ではないのが少し残念ではあるが、模型化版権の関係で高望みはできない現状を考えると無理を言ってはいけないのだろう。

2005  550GTS MARANELLO 2005 550GTS MARANELLO
●MMP(J) No.43743  10,500円(税込)
2005年からスーパーGT選手権と名称が変わったレースに一ツ山レーシングからエントリーされGT500クラスに参戦した550マラネロが、日本を代表するミニカー・ブランドのエブロと、イタリアのレッドラインのコラボレーションで登場した。レッドラインの通常商品と比較すると価格がリーズナブルなことも大きいポイントとして評価したい。実車の戦績はあまり振るわなかったが、コンペティション・フェラーリのたくましさを表現したミニカーが容易く購入できるのはファンにとってうれしいことだ。販売台数が少ないため、購入はお早めにされたい。

2005  360GT 2005 360GT
●MMP(J) No.43744  10,500円(税込)
ジム・ゲイナー・ティームからエントリーされ、田中哲也/パオロ・モンティンのコンビでスーパーGTレースのGT300クラスに出場した360モデナがエブロ/レッドラインから登場した。レッドラインで作られたレジン製モデルを専用パッケージに 収めた製品で、日本のファンには購入しやすい価格設定がなされている。最終戦となった鈴鹿ではクラス優勝を果たしたマシーンだけに人気も高いが、生産数が少ないため、早めの手配が欠かせない。

2005  360GT 2005 360GT
●MMP(J) No43745  10,500円(税込)
白い車体に赤い稲妻模様を描いたカラーリングが特徴の、スーパーGTのGT300クラス出場マシーン、360モデナのミニカーがエブロ/レッドラインから登場した。ドライバーに三船剛(桧井保孝)と松田秀士というベテラン・コンビが乗り、ジム・ゲイナー・ティームがエントリーしたゼッケン10号車だ。アニメのキャラクター・マシーンがサーキットを激走する光景は観客の目に焼きついただろう。このモデルも製造数が少ないため、人気が集中して買い逃す心配がある。お買い求めを希望される方は早めにショップへ問い合わせされたい。

RADIO CONTROL MODEL
2005  F430 2005 F430
●京商(J) No.30474  17,640円(税込)
京商がリリースするパームトップ・サイズのラジオコントロール・モデル、ミニッツレーサーにF430のイエロー・バージョンが登場した。定評あるMR-02RMシャシーを採用し、安定した走りを約束する。ボディはクリアコート仕上げが施されており、走行中に起きるホコリの付着や接触によるキズから車体を保護してくれる。製品には組立て済みのシャシー、ホイールタイプのコントローラーが付属しており、送信機用に8本の単3電池、走行用に4本の単3電池を用意するだけで、すぐに走らせられる簡便さも備えた製品だ。

CATALOG
2006 京商総合カタログ 2006 京商総合カタログ
●京商(J)  1,260円(税込)
京商から、同社が販売するラジオコントロール・モデルを中心とした豊富な商品のラインナップを網羅したカタログが登場した。260ページにも及ぶ大冊のほとんどはラジオコントロール・モデルに費やされており、お馴染みのミニッツレーサーから、エンジン搭載モデルの575GTCや360GTCなども紹介される。模型製作に必要な専門知識を解説した項目も用意されており、動きを追求するファンには欠かすことのできない図書としてお勧めしたい。なお、ダイキャスト・ミニカーについては巻末にまとめて掲載されるが、こちらは簡単な紹介に留まっているため、もう一冊のダイキャストミニカー総合カタログを参照されたい。

2006 京商ダイキャストミニカー総合カタログ 2006 京商ダイキャストミニカー総合カタログ
●京商(J)  840円(税込)
ダイキャストミニカーの発売15周年を迎えた京商から、同社のダイキャストミニカーの全貌を紹介する最新版のカタログが発売された。フェラーリ社から模型化のライセンスを得ている同社のミニカー・ラインナップではあるが、改めてカタログを眺めていると広いバリエーションを誇るビッグサイズのモデルや、開閉ギミックを備えながらも外観を正確に再現する1/43スケールの製品がラインナップに加わることがこのカタログでも紹介されている。ミニカーコレクションを充実させるには欠かすことのできないカタログだけに忘れずに入手しておきたい一冊だ。
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