2006年10月17日

1/18DICAST MODEL 2005 FXX

2005 FXX
●MATTEL(USA)  MT2865J
5,250円(税込)

エリート・シリーズの製品から始まったホットウィールの1/18スケールのFXXに、よりお買い求めやすいプライスの製品が加わった。イエローにペイントされたこの製品は、簡略化されたホイールとタイヤ、エンジン・ルームのディテール省略、コクピットの仕上げや車体各部への色差しを簡素化するなど、多岐に亘る変更箇所を持つ。エリート・シリーズの製品の2/3程度の価格は、この廉価版を基に、好みのFXXを作りたいというカスタム派には格好の題材となる反面、ミニカーは箱から出して飾るのが一番という方はどちらのFXXを購入するか悩むところであろう。

1/18DICAST MODEL 2006 248F1

2006 248F1
●MATTEL(USA) MT2980J
8,925円(税込)

2006年のグランプリ・シーズンを闘う248F1がマテルのホットウィール1/18スケールのラインナップから発売された。実車は、前年のF2005での不甲斐ない結果を忘れさせてくれるような、強さと信頼性を取り戻しており、2006年後半戦の戦いによりコンストラクターズ・ポイントのトップに躍り出た。製品はより複雑な形状になったフロント・ウイングやリア・ウイング、そしてバーチ・ボード下面の構造などが巧みに再現されている。M.シューマッハーがドライブするF1としては最終のモデルとなるだけに、買い逃しのないよう早めの手配をお勧めしたい。

1/18DICAST MODEL 2006 248F1

2006 248F1
●MATTEL(USA) MT2981J
8,925円(税込)

マテルのホットウィール1/18スケールのF248F1に、M.シューマッハー仕様と共に、今年からスクーデリア・フェラーリのNo.2ドライバーとなったF.マッサの愛機も登場した。モデルはシューマッハー仕様と変わるところはないが、現時点でのコンストラクターズ・タイトルのトップにフェラーリを押し上げる一助を担い、“赤い皇帝”最後の年を共に闘ったマッサ仕様のモデルとして、ファンには欠かせないアイテムとなるだろう。

1/43 DIECAST MODEL 1953 166MM Abarth

1953 166MM Abarth
●JOLLY MODEL(I) JL0177
5,670円 (税込)

独創的なスタイルで有名な、カルロ・アバルトがデザインしたボディを持つ166MM(S/N:0262M)がイタリアのジョリー・モデルから発売された。実車はビニャーレ製スパイダーとしてデリバリーされ、その後にアバルト・ボディに改装されている。車体各部のパネルはファスナーで脱着できる仕組みが採用され、この製品でもその分割ラインが再現されている。レジン製のボディはやや厚めの塗装の影響であまりシャープな印象を与えないが、それが手工芸品的な味わいを感じさせているようだ。文字通りのワンオフだった珍車をコレクションできるのもミニカーならではの楽しみである。生産台数が400台限定と少数なのでご希望の方は早めに手配されたい。

1/43 DIECAST MODEL 1953 375MM

1953 375MM
●TOP MODEL(I) TMC281
5,670円 (税込)

1953年にランスで行われた12時間レースに出場した375MM(S/N:0322AM)がイタリアのトップ・モデルから登場した。ピニンファリーナによるロングノーズのスタイルが魅力的なマシーンだったが、マリオリとカリーニのドライブで挑んだランスのレースでは惜しくも予選を通過できなかった。モデルは、リア・ブレーキ冷却用の大きなエアインテークや、ボンネットのキャッチピンに取り付けられた大径のサークルなど、この375MMの独特なディテールを余さず表現している。別パーツで再現したボンネット・ストラップなど、手馴れた作風ではあるが、ヒストリック・フェラーリがお好きな方にはお勧めの1台である。

1/43 DIECAST MODEL 1954 250Europa GT

1954 250Europa GT
●JOLLY MODEL(I) JL0181
5,670円(税込)

1956年のツール・ド・フランスにO.ジャンドビアンとM.リノアが乗り、総合3位に入った250ヨーロッパGT(S/N:0357GT)がジョリー・モデルから発売された。ピニンファリーナ製の美しいクーペ・スタイルを再現したモデルで、細部に配された金属パーツが効果的なアクセントになっている。なお、パッケージには1963年のTdFと標記されているが、これはメーカーの勘違いと思われる。こういった標記のミスに目くじらをたてるのもどうかと思うが、フェラーリ・モデルをコレクションするファンのために、より正確な記載を心がけてもらえたらと、少々苦言を呈しておきたい。

1/43 DIECAST MODEL 1954 250MM

1954 250MM
●JOLLY MODEL(I) JL0184
5,670円 (税込)

ジョリー・モデルから発売された250MMはパッケージのラベル面、同封されたシートにこのモデルの実車のシリアル・ナンバーが記入されている。このような取り組みはヒストリック・フェラーリのモデルを集めているファンにはとてもありがたい試みとして歓迎したい。従来からのジョリー・モデルの製品と同様に、車体をレジンで作り、そこに金属エッチングで表現したディテールを組むというお馴染みの構成だ。こちらのブルーのモデルの生産数は300台の限定である。

1/43 DIECAST MODEL 1954 250MM

1954 250MM
●JOLLY MODEL(I) JL0183
5,670円 (税込)

ジョリー・モデルの250MM(S/N:0334MM)は、今回2色のモデルが入荷した。前記のブルーとこのレッドの2台である。いずれもロードバージョンの製品でシリアル・ナンバーを特記する必要はないように見えるが、実はこのビニャーレ製ベルリネッタは S/N:0344MMの1台しか製造されなかったワンオフ・モデルだったのだ。こういった貴重な存在のフェラーリを製品化できるのも、少量生産に適したレジンで作るミニカーだからこそなのだ。こちらも300台限定と製造数が少ないため、入手希望の方は早めに手配されたい。

1/43 DIECAST MODEL 1955 118

1955 118
●BEST MODEL(I)  No.STF02
7,665円(税込)

イタリアの代表的なミニチュアカー・メーカー、M4グループの一社であるベスト・モデルから、伝説的なレース“タルガ・フローリオ”の優勝車を製品化する新シリーズが誕生した。この118もその1台で、1955年のレースにP.タルフィーが乗って優勝したS/N:0484LMを模型化したものだ。しかし、1955年のこの118、実はタルガ・フローリオのウイナーではなく、同じシチリア島を舞台に行われたジーロ・デ・シチリアの勝者だったのだ。広く解釈すれば、シチリア島で行われた伝統のレースの勝者を記念した製品であり、これもアリと言ってよかろう。この製品は200台の限定生産で、ディスプレイ・ベースにはシリアル・ナンバーが記入されている。

1/43 DIECAST MODEL 1965 365GTB/4

1965 365GTB/4
●京商(J) No.05051Y
8,925円 (税込)

フロント・エンジンのフェラーリ・ベルリネッタの中でも人気の高い365GTB/4デイトナが、京商の1/43シリーズで製品化された。バリエーション展開が得意な同社のモデルであるが、今回はプレクシグラスでカバーされたヘッドライトを備える初期型が選ばれている。この京商のフェラーリは、エンジン・フードとトランク・フードが開閉できるギミックを持っているが、閉めたときの隙間の小さいことには驚かされる。エンジン・ルームには精密に縮小された12気筒ユニットが収められ、前端にはフードを支えるストラットまで備わっている。このイエローの製品以外にレッドのモデルも発売中だ。

1/43 DIECAST MODEL 1965 275P2

1965 275P2
●BEST MODEL(I) No.STF04
7,665円 (税込)

シチリア島を舞台に、公道を封鎖して行われた伝説のロードレース、タルガ・フローリオは1906年に第1回が開催された。今年2006年はその初回から数えて100周年にあたっており、これを記念してイタリアのベスト・モデルを擁するM4グループから新シリーズが誕生した。1965年のレースで優勝したスクーデリア・フェラーリのワークスカー、275P(S/N:0822)もそのシリーズの1台だ。コクピットにはドライバーのフィギアが収まり通常品との違いを見せてくれている。こちらの275Pも200台の限定生産品のため、お求めは早目をお勧めする。

1/43 DIECAST MODEL 1963 156

1963 156
●IXO(CHI) SF03/63
6,090円 (税込)

イクソ・モデルのラ・ストリア・シリーズに、1963年のニュルブルクリンクで行われたドイツ・グランプリで、J.サーティースが乗り優勝した156が加わった。シャーク・ノーズを廃し、一般的なノーズ・デザインに改められたスタイルを再現したものだ。エンジン・カウルに設けられたファンネルをカバーするパンチング・メタルも、クリアのパーツに印刷で表現する巧みな技法が採用され、すっきりと仕上げられている。パッケージはこのシリーズに共通する缶入りケースが採用されており、その中には156のスペックや戦歴などが簡単に記載されたシートが収められる。

1/43 DIECAST MODEL 1975 312T

1975 312T
●IXO(CHI) No.SF04/75
6,090円 (税込)

1975年のモナコ・グランプリで、ニキ・ラウダがドライブし優勝した312Tが、イクソのラ・ストリア・シリーズに登場した。予選、決勝共にポールポジションを獲得し、このレースでも優勝したニキ・ラウダは、この年のワールド・チャンピオンに輝いている。そのラウダが乗った312Tは、背の高いインダクション・ポッドや、平坦なボディ形状など、当時のどのグランプリ・マシーンとも似通った部分を持たないユニークなマシーンだった。イクソのモデルも、その独創的なスタイルを余さず表現したもので、美しい塗装と共に、最もF1が魅力的だった時代を代表する製品としてお勧めしたい。お馴染みの缶ケースには、312Tの活躍の足跡を記したシートも封されている。フェラーリがコンストラクターズ・タイトルの奪還を果たした記念すべき年のモデルであり、メモリアル・アイテムとして大切にしたい1台といえよう。

1/43 DIECAST MODEL 1983 Mondial Cabrioret

1983 Mondial Cabrioret
●IXO(CHI) FER021 4,725円 (税込)

1980年に登場したモンディアルをベースに、ルーフを取り去りソフト・トップを組み込んだモンディアル・カブリオレが1983年に誕生した。フェラーリの最大の輸出先であるアメリカでは今でもファンが多い人気車である。そのモンディアル・カブリオレがイクソのフェラーリ・シリーズに加わった。各インテークやグリルはペイントで表現されているが、これは違和感ない仕上がりになっている。またインテリアもオープンカーだけに、手を抜くことなく作られており、眺めていても楽しい模型である。他社からの模型化がほとんどなかったモンディアル・カブリオレの登場は、コレクターにとってうれしい出来事だ。比較的低価格なこのフェラーリ・シリーズ、今後の展開に目が離せない。

1/43 DIECAST MODEL 2004 575GT

2004 575GT
●IXO(CHI) FER033 5,040円 (税込)

2004年のル・マン24時間レースに、ヘッズマン/バルド/デレトラーズ組のドライブで参戦した575GTC(S/N:2214)が、イクソのフェラーリ・シリーズに登場した。前号では同じフェラーリ・シリーズの575GTCのテストカーを紹介したが、実戦仕様のカラフルなモデルはさらなる魅力を現している。実車は完走を逃しているが、ミニカーのコレクションではリザルトの良し悪しもさることながら、モデルとしての魅力が大きなポイントとなる。このイクソの575GTCは、リーズナブルなプライスながらも正確なスタイリングと美しい塗装のバランスが取れた製品として、どなたにもお勧めできる製品といえよう。

1/43 DIECAST MODEL 2005 612 Scalietti

2005 612 Scalietti
●IXO(CHI) FER038
5,040円 (税込)

2005年8月、上海から2台の612スカリエッティが中国奥地を目指してスタートした。この“フェラーリ15000レッドマイルズ”と名付けられた長距離ツアーに用いられた612スカリエッティがイクソのフェラーリ・シリーズで発売されている。こちらは赤いボディで、ノーズ部分をシルバーに塗り分けたもの。車体にはフェラーリを意味する中国語の文字が入れられており、ボンネットの竜のイラストと共に中国らしさ満載のカラーリングに仕上げられている。中国で製造されているモデルだけに、漢字の美しい表記も正確に行われているのがうれしい製品である。

1/43 DIECAST MODEL 2005 612 Scalietti

2005 612 Scalietti
●IXO(CHI) FER039
5,040円 (税込)

イクソのフェラーリ・シリーズで登場したフェラーリのチャイナ・ツアーに参加した612スカリエッティのもう1台、シルバーのボディに赤いノーズを備えたモデルも同時に発売された。カラーリングは異なるが、細部の仕上げはこのシリーズに共通する簡潔に表現されたものである。超細密な仕上がりのモデルではないが、正確なボディ・フォルムを基に美しくカラーリングを施したモデルはなかなか魅力的だ。2台を並べて飾りたくなるのはフェラリスティの習性なのだろうか。入手しやすい価格のモデルであるが、特徴のあるカラーリングが影響し売り切れも予想されるため、早めにお求めされることをお勧めしたい。

RADIO CONTROL MODEL 2005 FXX

2005 FXX
●TAMIYA(J) No.58378
19,320円 (税込)

フェラーリの次期スーパー・モデル開発に役立てるために登場したスペシャル・フェラーリ“FXX”。そのFXXの電動ラジオコントロール・モデル(R/Cモデル)がタミヤから発売された。こちらは高い走行性能を追求したツイン・ベルト・ドライブ4WD方式のTA05シャシーを用いた製品で、R/Cモデル経験者にも歓迎される仕様での登場だ。ボディはポリカーボネート樹脂で作られており、FXXのシャープなスタイリングを再現している。また、FXXの特徴のひとつでもあるリア・ウイングは別パーツの採用により実感的に表現する。なお、キットには走行に必要なプロポ一式や走行用の7.2Vニッカド電池、送受信機用電池が含まれていないため、別途購入が必要だ。

RADIO CONTROL MODEL 2005 FXX

2005 FXX
●TAMIYA(J) No.58377
11,340円 (税込)

タミヤからはもう1台の1/10スケール電動R/CモデルのFXXが発売中だ。こちらは組み立てやすくメンテナンスも比較的楽なシャフト・ドライブ式4WDのTT-01シャシーを使ったもので、同じくポリカーボネート製ボディが採用され、リア・ウイングも同様にプラ成形のものが使用されている。面倒なボディの塗装が完了した状態でパッケージに収められているように、どちらかというとこの製品はビギナー向けといえよう。やはり走行用と送受信機用の電池、プロポの一式が含まれていないため、走行に際しては別途購入が必要だ。世界中に29台しか存在しないスーパー・フェラーリを自ら操れるのはオーナーだけの特権だが、このR/CカーであなたもFXXドライバーの仲間入りをしてみてはいかがだろうか。