2006年06月16日

CATALOG IXO 2001-2006 総合カタログ

IXO 2001-2006 総合カタログ
●IXO(CHI) IXOCAT01 1,575円(税込)

イクソモデルは、ロードゴーイング・モデルを中心とするラインナップの"フェラーリ・シリーズ"や、ル・マン24時間レースで優勝したコンペティション・マシーンを製品化する"ル・マン・シリーズ"でお馴染みのメーカーだ。そのイクソから、同社の創立された2001年以降に発売されたすべてのモデルを掲載した総合カタログが発売された。A4サイズ70ページのカタログには、フェラーリ・モデルを含むミニカーが多数紹介されている。充実したミニカー・コレクションにはカタログの存在が欠かせないだけに、品切れとなる前に購入されることをお勧めしたい。

1/43 DIECAST MODEL 2002 Enzo Ferrari

2002 Enzo Ferrari
●京商(J) No.05001Y 8,925円(税込)

京商オリジナル1/43スケールのエンツォに、新色のイエローが加わった。正確にスケールダウンされたボディの外観を崩すことなくトランク・フード、リア・カウルを開閉できるのは、既発売中の製品と同様だ。リア・カウルは付属のステーを用いて、開いた状態を保つことができるようになっている。1/43の量産ミニカーの域を大きく超えたエンジン・ルームは、エンジンや補器類に細密な部品を用いた実感的な眺めを約束してくれる。美しい塗装と細かく表現されたディテール表現のコンビネーションは、ファンの視点に立った製品化の賜物といえよう。

1/43 DIECAST MODEL 1999 360Modena

1999 360Modena
●IXO(CHI) FER017 4,725円(税込)

イクソのフェラーリ・シリーズに、360モデナの新バージョンとしてイエローのペイントを施した製品が追加された。既に発売中のモデルのボディカラーを変えたもので、明るい印象に仕上げられている。あっさりとした外観のモデルであるが、エンジン・ルーム内やブレーキ・ディスク、インテリアなど、効果的なメタル・パーツの採用がアクセントとなったミニカーだ。価格もリーズナブルなので、色違いで揃えるのもいいだろう。

1/43 DIECAST MODEL 1976 512BB LM

1976 512BB LM
●BEST(I)  No.2006 7,980円(税込)

毎年恒例となったニュールンベルグ・トイショー限定のモデルにベストモデル製の512BB LMが登場した。トイショー限定ならではの特別なカラーリングのモデルで、今回も真っ白に塗装されたボディが用いられている。注目したいのは、ルーフに貼られた"リオ"のデカールで、これは従来からM4グループを構成していたベストモデルとアートモデルに加え、今年からはリオが参加したことを物語っている。イタリアの家族的な経営がミニカー業界でも発揮された実例として興味深いできごとといえよう。

1/43 DIECAST MODEL 1976 512BB LM

1976 512BB LM
●BEST (I)  No.9300 7,665円(税込)

ベストモデルから、1976年2月に開催されたデイトナ24時間に、シャルル・ポッジのエントリーで出場した512BB LM(S/N:26685)が発売された。赤いボディのサイドに入れられたトリコロールのストライプは、カーブしたボディに合わせて丁寧に貼り込まれたデカールで再現している。エンジン・ルームやコクピットなど、大きなウインドー越しに眺められるディテールも金属エッチング・パーツなどを上手に使い再現している。実戦のリザルトは振るわなかったが、美しいカラーリングのフェラーリ・モデルとしてコレクションに加えたい1台である。

1/43 DIECAST MODEL 1976 512BB

1976 512BB
●京商(J)  No.05011R 8,925円(税込)

京商の1/43スケールのオリジナル・ダイキャスト・カー・シリーズから512BBが登場した。このスケールのミニカーでは少なくなった開閉アクションを備えた製品で、開口部の隙間も最小限に抑えられている。カウルは伸縮できる金属製のステーで支えられており、またラゲッジ・スペースにはカーペットまで表現される。エンジンは金属パーツを組み合わせて作られ、そこに配された補器類をはじめ、各部には精密な部品が多数用いられ精密感を高めている。512BBの極め付きの製品として、多くの方にお勧めできるモデルといえよう。

1/43 DIECAST MODEL 1968 312P

1968 312P
●BEST(I) No.9298 7,350円(税込)

1969年3月に開催されたセブリング12時間レースに、マリオ・アンドレッティとクリス・エイモンのコンビで出場した312P(S/N:0868)がベストから発売された。この312Pは、著名なエースたちのドライブにより総合2位、ICクラス優勝というすばらしいリザルトを残している。モデルはベストらしい丁寧な塗装が魅力的だ。なお、実車は翌月に起こったアクシデントをきっかけに、ピニンファリーナのスタディモデル、512Sのベースとなっている。

1/43 DIECAST MODEL 1966 275GTB/4

1966 275GTB/4
●BEST(I) No.9296 5,880円(税込)

イタリアのベストモデルがリリースする275GTB/4に新バージョンが登場した。しっとりとした艶のあるブラックというシックなカラーリングのこのフェラーリは、1966年のパリ・サロンに出品された275GTB/4をモデル化したもの。適所に配した金属製パーツが効果的なアクセントになった魅力的なものだ。しかし、1966年のパリ・サロンに展示された275GTB/4は濃赤だったという説があり、ブラックはトリノ・ショーのショーカーではないか、という疑問もある。モデルにつく"275GTB 1968"のライセンス・プレートの存在も謎を深めているといえよう。

1/43 DIECAST MODEL 1963 330P

1963 330P
●BEST(I) No.9298 7,350円(税込)

1965年3月に行われたセブリング12時間レースに、ボブ・グロスマンとスキップ・ハドソンのドライブで出場した330P(S/N:0810)がベストから発売された。実車は1963年から3年連続してセブリングに挑み、初年度は優勝したが、1965年は34位で完走するに留まっている。フロントカウルに黄色の識別帯が加えられたカラーリングが特徴のモデルだ。ベストモデルらしく、ワイヤー・スポーク・ホイールやワイパー、各部のロック・ピンなどには精密な金属パーツを用いている。

1/43 DIECAST MODEL 1956 860 Monza

1956 860 Monza
●ART(I) ART174  6,930円(税込)
1956年にスクーデリア・フェラーリのワークス・マシーンとして誕生し、翌'57年には中南米のレースに参戦した860モンツァ(S/N:0602MD)がアートから登場した。フレンチ・ブルーに白いゼッケンのみが描かれたシンプルなカラーリングが施されたこのモンツァは、ド・ポルタゴのドライブで出場した1957年のキューバG.P.出場車を模型化したものだ。実車はこのレースでは惜しくも完走はできなかったが、鮮やかなブルーの車体がコレクションの中で映える1台といえよう。

1/18 DIECAST MODEL 2002 Enzo Ferrari

2002 Enzo Ferrari
●Mattel(USA)  No.J2920  9,450円(税込)

同じくホットウィール・エリート・シリーズから発売されたエンツォ・フェラーリの1/18スケール・モデルで、こちらはボディカラーをイエローにしたものだ。ステアリングや左右のドア、前後のカウルなどの可動部分はそのまま活かしてのグレードアップであり、お求め安い価格を維持した製品だ。しかしながら、ベースとなった製品において少々気になっていたタイヤのハイトが改善されていないのは惜しいところである。

1/18 DIECAST MODEL 2002 Enzo Ferrari

2002 Enzo Ferrari 
●Mattel(USA)  No.J2919  9,450円(税込)

マテル社の1/18スケール、ホットウィール・エリート・シリーズにエンツォ・フェラーリが登場した。このエリート・シリーズの製品は、既発売中のモデルをベースに細部のグレードアップを図ったもので、このエンツォでも細密な出来のブレーキ・ディスクの採用や、エンジン・ルーム内のパイピング、さらにはインテリアの塗り分けなどの加工が追加されている。ベースとなったモデルを大きく改訂した製品ではないが、少しばかり精密度が増したモデルとして、またリーズナブルな価格も含め、どなたにもお勧めできる製品といえよう。