2003
360GTC
 360GTCは360N‐GTの発展型として2003年に登場した。パドーバに本拠を構えるフェラーリのGTコンペティション部門ともいえるミケロットと、コルセ・クリエンティ部によって共同開発された。
 360GTCは近年のレース・テクノロジーを余すことなく注ぎ込み、新たに採用されたシーケンシャル・タイプの6段ギアボックスと共に、360GTで積み上げられた実戦でのテクノロジーやノウハウ、そしてマネッティ・マレリが開発したエレクトロニクス・パッケージを採用し、各部のポテンシャルをさらに向上させている。
 空力面では、ダウンフォース獲得のためにより効率を高めた大型の新デザインのリア・ウイングが採用されている点が目新しい。あわせて新デザインのフロント・バンパー、サイド・スカート、エンジン・カバーおよびリア・ディフューザーの採用により、より優れた空力性能を発揮する。また各部の軽量化も進められ、乾燥重量で1100kgまでシェイプ・アップされた。360GTCはチャレンジ・ストラダーレからの発展モデルとしてFIA/ACOにホモロゲート申請された。
 エンジンは360モデナ以来の90度V8レイアウトを持つDOHC5バルブ 3586.2ccユニットは、445bhp/8750r.p.m.の最高出力を発揮し、パワーアップしながらも燃料消費量も改善されたという。
●全長×全幅×全高:4514×2032×1173mm
●ホイールベース:2600mm
●車輌重量:1100kg(乾燥)
●エンジン型式:水冷90°V型8気筒DOHC 5バルブ
● 総排気量:3586.2cc
● 最高出力:445bhp/8750 r.p.m.
● 変速機:6段M/T+Rev.
●生産台数:--
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