1994
333SP
1994年からIMSAシリーズのレギュレーションが改定され、WSC(world sports Cars)カテゴリーが設けられることになった。F1が身近でない北米でフェラーリのスポーツ・イメージを取り戻すべく製作されたのが333SPである。基本的にはワークス参戦は行わず、プライベート・ティームに販売される方式がとられた。マシーンは折から開発中だったF130ことF50用V12ユニットを基に、4リッター仕様とされ、そこにシーケンシャル・ギアボックスが組み合わせられた。シャシーはカーボン・コンポジット+アルミ・ハニカムのセンター・モノコックにパワートレインを締結するという、現代の定番の手法でまとめられていた。IMSA/WSCシリーズでは本領を発揮し大活躍した。また後年スタートしたISRSでも活躍し、JBジエッセ・ティームが333SPを駆り、1998年のチャンピオンを獲得している。
●全長×全幅×全高:4502×1994×1067mm
●ホイールベース:2740mm
●車輌重量:855kg(乾燥)
●エンジン型式:水冷65°V型12気筒DOHC 5バルブ
● 総排気量:3997cc
● 最高出力:Over 600bhp/11000 r.p.m.
● 変速機:5段M/T+Rev.
●生産台数:40
このページを閉じる