1999
F399
前年から発効されたナロー・トレッド、4グルーブド・タイヤ規定に対応して送り出されたF300で手応えをつかんだスクーデリア・フェラーリは、1999年シーズ用として正常進化型のF399を投入。基本的にはロリー・バーンが手掛けたF300の延長線上にあるが、各部はより磨き上げられ、総合的に戦闘力を高めていた。搭載されるティーポ048ユニットは最終的に800ps以上を発揮したという。
開幕戦のオーストラリアGPでアーバインが優勝する幸先の良い滑り出しだったが、中盤マクラーレン勢に先行され、イギリスGPではシューマッハーがクラッシュを喫するなどの不運もあった。しかし代役を務めたミカ・サロの活躍もあり、最終戦の日本GPでスクーデリア・フェラーリは、シューマッハーが2位、アーバインが3位でチェッカーを受け、1983年以来16年ぶりのコンストラクターズ・タイトルを勝ち取った。そして、2004年まで続く黄金時代の幕開けとなったのである。
●全長×全幅×全高:4387×1795×961mm
●ホイールベース:3000mm
●車輌重量:600kg(燃料、オイル、ドライバーを含む)
●エンジン形式:Tipo048
●エンジン型式:水冷80°V型10気筒DOHC 4バルブ
● 総排気量:2997cc
● 最高出力:Over 750bhp
● 変速機:セミA/T7段+Rev.
●生産台数:8
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