1975
312T
年を追うごとに戦闘力を高めてきた312Bは、新たにコンパクトで重量配分に優れる横置きギアボックスを採用した312Tへと進化する。巨大なインダクション・ポッドが特徴の312Tは1975年の第3戦から投入された。1974年から加わった新人ニキ・ラウダの才能に加え、エンツォ・フェラーリの支持で、マネージャーとして起用された若き日のルカ・モンテゼモーロの采配も忘れることは出来ない。完璧な体制となったティームは14戦中6戦を制し、地元イタリアGPで見事ワールド・チャンピオンを決める完璧さを見せ付ける。それはフェラーリにとって1964年以来求め続けていた栄光の座であった。
●エンジン型式:水冷180°V型12気筒DOHC4バルブ、ギヤ駆動
●総排気量:2991.801cc
●最高出力:495 hp/12200 r.p.m.
●製造台数:6
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