156/85
1985
156/85
悲惨な結果に終わった1984年シーズン終了後、マウロ・フォルギエーリが更迭され、新たな体制で開発されたのが156/85である。126系から引き継がれてきたメカニズムを捨て去り、すべてに革新的な試みがなされていた。パワーユニットはV6レイアウトこそ変わらないが、排気系を当時のライバルたちと同様にVバンクの外側に変更し、スタイリングもそれまでラインから外れた、どちらかというとマクラーレンに近い姿となっていた。そのため車名は126C5とはされず、ディーノ式の156に年号を足した名称の156/85が与えられている。大きな期待を背負ってシーズンに挑んだ156/85は、アルボレートのドライブで開幕戦2位というまずますの滑り出しを見せ、カナダGPとドイツGPで優勝を果たしたが、126系から続くエンジンの信頼性の低さが足を引っ張り、最終的にマクラーレン/プロストの先行を許し、ドライバーズ、コンストラクターズ共に2位でシーズンを終えている
●全長×全幅×全高:4292×2135×1080mm
●ホイールベース:2762mm
●車輌重量:548kg(冷却水、潤滑油含む)
●シャシー形式:Tipo635
●エンジン形式:Tipo 031
●エンジン型式:120°V型6気筒DOHC4バルブ+KKKターボチャージャー×2
●総排気量:1496.43cc
●最高出力:約780hp/11000r.p.m.
●ギアボックス:Tipo635 横置き5段
●製造台数:9
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